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嫌われ者のフィロソフィ

Cardamine 3種

 タネツケバナCardamine flexuosa auct. non Withering ) 2014.4. 岐阜県東部

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 あまり外来種として扱われないですが(少なくともうちにある「日本帰化植物写真図鑑」、「野に咲く花」、「形とくらしの雑草図鑑」ではそう扱われてない)、前川 ( 1943 ) により"史前帰化植物"として挙げられている種の一つです。

 ちなみに、オオバタネツケバナ ( C. scutata ) の模式標本とまぎらわしいため、タネツケバナ学名が C. scutata とされることがあるようです ( たぶん Wikipediaタネツケバナのページの学名C. scutata になっているのはそのため ) 。近年、ヨーロッパの個体群とアジアの個体群は遺伝子レベルで明確に分けられることがわかり ( Lihová et al. 2006 ) 、アジア産"タネツケバナ"がヨーロッパ産とは別の分類群とされる可能性がある ( 工藤 et al. 2006 ) ため、どっちにしても学名は今後見直されるかもしれないです。

 

 ところで、植物の学名って記載年をあまり書かないんですかね。私は分類学は専門じゃなかったのでお作法をよく知らないんですが、本やら論文あたっても学名に記載年付けてるのを見ない・・・

 

 タイトルの通り3種紹介するつもりだったんですが、なんか長くなりそうなのでやっぱ種類分けて紹介します。

 

参考文献

林 弥栄 監修, 門田裕一 改訂版監修, 2013, 増補改訂新版 野に咲く花, 404 - 405, 山と渓谷社

岩瀬徹, 2007, 形とくらしの雑草図鑑, 41, 全国農村教育協会

工藤 洋・マルホルド K. ・リホバ J. 2006, 日本産ジャニンジン・タネツケバナ・ミチタネツケバナ・コタネツケバナアブラナ科, タネツケバナ属)に関するノート, Bunrui 6 ( 1 ): 41 - 49.

Lihová J. Marhold K. Kudoh H. A. Koch M. 2006, Worldwide phylogeny and biogeography of Cardamine flexuosa ( Brassicaceae ) and its relatives, American Journal of Botany 93 ( 8 ): 1206 - 1221.

前川文夫, 1943, 史前帰化植物について, 植物分類地理 13: 274 - 279.

清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七, 2011, 日本帰化植物写真図鑑 第6刷, 94 - 95, 全国農村教育協会.

" タネツケバナ ", Wikipedia, http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%B1%E3%83%90%E3%83%8A , 参照 2014 - 4 - 7.