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嫌われ者のフィロソフィ

Cardamine 3種比較 1

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 左から、タネツケバナCardamine flexuosa )、ミチタネツケバナC. hirsuta )、オオバタネツケバナ ( C. scutata ) です。いずれも岐阜県東部産です。比較のために、分かりやすい株を並べています。今回は、3種の葉の比較です。

 

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 まずは根生葉から。読んで字のごとく、根元から生えている葉っぱですね。並び順は上の写真と同じです。タネツケバナとオオバは、あまり状態の良い葉が残っていませんでした・・・ミチは実をつける時期まで根生葉が残りますが、これはタネツケバナとミチを見分けるポイントの一つです。オオバの特徴の一つに、" 頂小葉が側小葉よりかなり大きいこと " というのがありますが、写真の株の根生葉ではそれが顕著ですね。

 

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 次は茎葉(茎から生えてる葉っぱ)です。オオバタネツケバナの " オオバ " 具合がよく分かりますが、頂小葉と側小葉の大きさの差が微妙です・・・自分でいくつかの株を見た感じだと、上の方の葉では差が小さくなるものがけっこうありました。

 

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 タネツケバナの茎葉です。小葉や葉柄に毛がたくさん生えています。

 

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 ミチタネツケバナの茎葉です。よ~く見ると側小葉の縁には毛が生えていますが、葉柄にはほとんど毛がありません。ちなみに、清水・他 ( 2011 ) では " 茎・葉は無毛" とありますが、こちらのページ ( http://mikawanoyasou.org/data/mititanetukebana.htm ) では " 葉柄や葉裏に粗毛がある " とあります。写真の株については、毛があることがちょっとひっかかりましたが、その他の特徴からミチタネツケバナとしました。

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上の写真の株もミチタネツケバナと判断しましたが、根生葉では毛が顕著ですね・・ただし生え方がまばらで、タネツケバナのようなもっさり感はないです。

 

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 最後にオオバタネツケバナです。ミチ同様もっさり感はないですが、よーく見ると細かい毛が生えています。門田・他 ( 2013 ) 等では " 基本無毛だけどたまに毛が生えるよ " 的なことが書かれているのですが、自分の住んでいる周りで確認した株は、多くが葉に毛が生えていました。そのため、毛の有無はもしかしたら地域によって違うのかもしれません。

 

参考文献

岩瀬徹, 2007, 形とくらしの雑草図鑑, 41, 全国農村教育協会

門田裕一 改訂版監修, 畔上能力 編・解説, 2013, 増補改訂新版 山に咲く花, 359, 山と渓谷社.

清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七, 2011, 日本帰化植物写真図鑑 第6刷, 94 - 95, 全国農村教育協会.

" オオバタネツケバナ 大葉種漬花 ", 三河の野草,  http://mikawanoyasou.org/data/oobatanetukebana.htm , 参照 2014 - 4 - 14.

" ミチタネツケバナ 道種漬花 ", 三河の野草,  http://mikawanoyasou.org/data/mititanetukebana.htm , 参照 2014 - 4 - 14.