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Gardens for Aliens

嫌われ者のフィロソフィ

我流 ヒバカリ給餌

Natricidae

 気温も下がってきて、そろそろ冬眠かというこの時期に、タイミングとかを気にしないネタです。今回は、うちで飼育中のヒバカリ ( Amphiesma vibakari ) の給餌方法について、まとめたいと思います。

※注

・いろんなヘビを飼育している方にとっては、特に新しい情報は無いかもです。

・ここで書く内容は、ほとんどが自分の僅かな経験に基づくものです。客観的な根拠は無いし、間違ったことをしている可能性もあるので、参考にされる方がいた場合は、自己責任でお願いします。

 

 まず、うちのヒバカリの食事メニューは、以前も書きましたが、カエル、オタマジャクシをメインに、時々魚等を与えています。ここでは、カエルの与え方について書いていきます。

 まず、野外でオタマやカエルが手に入る時期は、採取したものも与えています。しかし、ヒバカリの口に入るサイズだと、時期が限定されるし、なによりめんどくさいです。だいたい、都市部に住んでいる人だったら、カエルを探すこと自体が大変ですよね。なので、野外で採取できないときは、私は専らこのカエルを用いています。

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アフリカツメガエルXenopus laevis Daudin, 1802 ), 要注意外来. 以下、「ツメガエル」と略します。

 ペットショップで「エサ用カエル」として販売されているものです。ウキガエル類等がエサ用として販売されていることもありますが、養殖技術が確立されているツメガエルと異なり、流通が不安定なことと、原産地の採集圧が心配なので、個人的にはツメガエルをお勧めします。

 ・・・って、「カエルを捕まえられないなら、買えばいいじゃない」と、アントワネットみたいなことを書いてしまいましたが、エサ用のカエルを販売しているお店って、かなり限られているんですよね。まあ、カエル食いのヘビという下手物を飼おうとしたら、多少の不便は仕方ないかもしれませんが・・・

 

 えーと、話がそれましたが、無事にカエルが手に入ったら、しばらくの間、できるだけ多くの餌を食べさせて太らせます。この点でも、ツメガエルは便利です。ツメガエルは、他の多くのカエルと異なり、生きた餌を必要としません。上の写真は水が汚く見えますが、これは乾燥イトミミズをばらまいた直後だからです。人工飼料を食べさせることもできます。自分の経験上、動物質の物ならば、何でも選り好みせず食べるようです。ウキガエル類も一度だけ試したことがありますが、水面に浮いているときに乾燥イトミミズや冷凍赤虫を目の前に落とすと、食べてくれました。

 

 カエルに十分肉が付いてきたら、餌として使う量ごとにパックして、冷凍します。

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こんな感じで冷凍庫へ。凍らせる際、水は入れても入れなくても、大して変わらない気がします。冷凍するのは、後述する理由のほかに、維持費と手間をかけずに長期保存できるからです。

 

 さて、いよいよ給餌です。食べさせる前に、勿論、凍ったカエルを解凍します。解凍は室温で行いますが、気温が低い時期はヒーター等で、気休め程度に温かくしてから与えています。

 十分に解凍したら、そのまま食べさせてもいいと思いますが、私は下の写真のように、カエルに水生カメ用の固形飼料を詰め込んでから与えています。

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栄養の補助にするつもりでやっていますが、このことにどれだけ意味があるのかは分かりません。飽くまで気休めです。ガータースネークだかリボンスネークだかを水生カメ用のエサで飼育できると聞いたような記憶があるので(あいまい・・・)毒ではないと思いますが・・・。ちなみに、ヒバカリも、カエルのにおいを付けることで、固形飼料に餌付かせることができました。でも、私はさすがに、それ単体で飼育する勇気はありません。

 

 以上のような段階を経て、やっとヒバカリのお腹へ。

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慣れた個体ならば、ピンセットからか、置き餌でも食べてくれます。生きたまま与えたほうが、ヘビの狩りの様子を見ることができますが、ツメガエルはヘビに捕まると、後ろ脚の爪で相手の顔を引っ掻きます。ヒバカリはこれをかなり嫌がり、放してしまったり、ひどい時はしばらくツメガエルに怯えるようになったりしてしまいます。そのため、私はなるべく、いったんツメガエルを冷凍してから与えることにしています。生きた餌しか食べない個体には、ツメガエルは与えない方が無難だと思います。

 

 以上、私はこの方法で、2個体をそれぞれ2年以上飼育していますが、飽くまでも飼育の一例として見てもらえるとありがたいです。どんな餌をどう与えるかは、結局目の前の個体ごとに、柔軟に対応するしかないので。まあこういうマイナー生物の飼育は、いろいろ試行錯誤をして新しい発見をしたり、自分なりの飼育方法を確立するのも楽しみの一つだと思いますよ~。

 

最後に

 上にも書いてありますが、アフリカツメガエルは、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。千葉県や静岡県では野外での生息が確認されており、国内でも定着できる可能性が示唆されています ( 小林・長谷川 2005, 荒尾・北野 2006 ) 。野外に遺棄したり、逸出させないよう、注意しましょう。

 

参考文献(ツメガエルばっかですが)

荒尾一樹・北野 忠, 2006, 静岡県浜松市で確認されたアフリカツメガエル, 爬虫両棲類学会報 2006 (1): 17-19.

小林頼太・長谷川雅美, 2005, 関東平野におけるアフリカツメガエルの確認記録と定着可能性, 爬虫両棲類学会報 2005 (2): 169-173.

Frost, Darrel R. 2014, Amphibian Species of the World: an Online Reference. Version 6.0 ( accessed 4 Nov. 2014 ), http://research.amnh.org/vz/herpetology/amphibia/ , American Museum of Natural History, New York, USA.

環境省, " 要注意外来生物に係る情報及び注意事項 ", 外来生物法,  http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_ha.pdf , 参照 2014-11-4.