Gardens for Aliens

嫌われ者のフィロソフィ

露と答へて

 新しい写真も無いので、今まで出そうと思って出し損ねた方々を、ちまちま出していこうと思います。

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ツユクサCommelina communis L. ), 史前帰化

2014. 9. 岐阜県東部.

 人間の生活圏付近ならばどこにでも見られ、夏から秋にかけて写真のような青い花をたくさん咲かせます。見慣れた存在ですが、改めて見ると、花の構造が特殊ですね。

 例によって前川 ( 1943 ) により、イネとともに渡来した史前帰化植物と考えられています。その理由の一つとして、種子が落ちた後、すぐ発芽、開花する性質が挙げられており、原産地である温暖な地域では周年生育しているのだろうとしています。私としては、周年温暖な気候下の植物が、なぜ冬を越せるのかが引っかかっちゃうんですが、イネと一緒に来た植物のうち、たまたま低温耐性があった種だけ生き残ったとも考えられます。

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 花弁の色が薄い株を見つけました。光の加減で薄く見えるわけではないですよ。この株の種子を採ってきたんですが、この形質は次世代に受け継がれるでしょうか。

 

参考文献

岩瀬 徹, 2007, 形とくらしの雑草図鑑, p.150, 全国農村教育協会.

前川文夫, 1943, 史前帰化植物について, 植物分類地理 13: 274 - 279.