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Gardens for Aliens

嫌われ者のフィロソフィ

越冬もりちゃ in the Field

Blattellidae

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モリチャバネゴキブリBlattella nipponica ), 在来

撮影地:愛知県西部 ( 2015. 1. )

 冬の野外では、多くの個体が幼虫で見つかります。本種は6齢幼虫で越冬することが示唆されており ( Tsuji 1985, 富岡・柴山 1998 ) 、確かにそれぐらいの大きさの個体が多い印象です。しかし、実際に探してみると結構大きさにばらつきがあり、より小さな個体や、ごくまれに成虫が見つかることもあります。

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 1月でも、日の当たる場所では、日中に活動する個体が見られます。落ち葉をかき分けると、夏に比べれば鈍い感じがしますが、驚いたゴキブリ達が走り出て来ます。

 

越冬環境

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 自分の経験に基づく話ですが、愛知県と茨城県では、このような明るい雑木林の落ち葉が積もっている場所でよく見つかります(岐阜県では、未だに越冬現場を見つけられていません・・・)。自然度の高い場所よりは、人工の構造物付近で枯葉をかき分けたり、石やコンクリートブロックをひっくり返すと見つけやすい気がします。

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 「落ち葉が積もっている」っていうのが重要らしく、この写真のように地面が舗装され、木の生えていない場所でも、落ち葉の吹き溜まりに集まっていることがあります。このような場所は表面上乾いていますが、下の方は湿っています。飼育した感じでも、あまり乾燥に強いとは思えないので、こういう適度に湿度が保たれた環境を好むんでしょう。私が現在住んでいる辺り(岐阜県東部)では、こういう落ち葉はすぐ掃除されてしまうので、そのためになかなか見つからないのかもしれません。

 

参考文献

富岡康浩・柴山 淳, 1998, 日本国内におけるゴキブリ類12種の分布記録, 家屋害虫 20  (1): 10-16.

Tsuji H. 1985, The Life Cycle of Blattella nipponica ASAHINA in Kyoto, Kontyu 53 (1): 42-48.