Gardens for Aliens

嫌われ者のフィロソフィ

刺されてみた

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マイマイガLymantria dispar ), 在来

産地:岐阜県東部

 「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されているため、この場で取り上げますが、日本では在来(亜)種です。本当はまだあまり文献調査していなくて、現段階では出典を明記して書けないんですが、シーズン限定のネタをやりたかったので、取り急ぎ書いてみました。Lymantria dispar という生物については、ちまちま論文を集めながら、おいおい書いていきたいです(希望)。

 私が住んでいる地域では、今の時期、マイマイガが孵化を始めます。このマイマイガ、ネット情報によると、1齢幼虫には「毒」があるらしいです。では、この「毒」はどれ位の強さなのか、果たして、マイマイガは人間にとって脅威なのか・・・

 気になったので、刺されてみました。

 今回の実験にご協力いただいたのは、上の写真の4匹。3月の終わり頃、冬の間に採取した卵から孵りました。室内に置いていたせいか、野外よりも早く孵化したようです。左から順に、No. 1、No. 2、No. 3、No. 4と名付け、それぞれ手の甲、前腕の背側、手の平、前腕の腹側を刺していただきました。

 幼虫をピンセットで掴み、背中の毛をそれぞれの部位に押し付けました(もちろん、幼虫を殺さない程度に・・・)。幼虫の毛は結構硬いらしく、ちくっとした感触がありましたが、多分こんな強引なことをしない限りは、痛みは感じないと思います。

 で、その結果は・・・

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No. 1

 

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No. 2

 

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No. 3

 

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No. 4

 さっそく、No. 2 に刺された部位が、赤くなりました(矢印で示した場所)。刺されてからすぐに反応が出ました。赤くなった場所は少しかゆみがありますが、意識しなければ気にならない程度です。No. 1, 3, 4 に刺された場所にはまだ変化がありませんが、その内症状が出るだろうと、この時は悠長に構えていました。

 

4時間後・・・

 結局、No. 2 に刺された場所以外、症状は出ませんでした。他の場所も、ちくっとした感触があったし、確かに刺されているはずなんですが・・・

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No. 2 に刺された場所は、赤みが薄くなり、もはやかゆみもありません。刺された直後がピークだったようです。本当はもっとこまめに記録取ろうと思ったんですが、あまりに存在感が無さ過ぎて、忘れていました・・・

 

1日後・・・

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No. 2 に刺された場所も、ほとんど分からないくらいになっていました。刺された感想を一言で言えば、拍子抜けです。野外で藪に突入して、よく謎の切り傷やミミズ腫れを作ってくる私のような身からすれば、この程度では人に害があるとは思えません。

 

 マイマイガの1齢幼虫に触れても必ず症状が出るわけではないこと、症状が出たとしても、上の写真の程度であることから、マイマイガの「毒」はそれほど強くないと考えられます。ただし、今回の実験の問題は、刺された回数が少ないことと、幼虫の毛が皮膚に触れても、「毒」が実際に体内に入ったかどうかを確認できないことです。実験を繰り返したり、症例を集めたりすることで、よりはっきりさせることができるかもしれません。

 

※個人差があるため、アレルギー体質の人等はもっとはっきり症状が出る可能性があります。刺されてみたい方は、自己責任で(いないか)。