Gardens for Aliens

嫌われ者のフィロソフィ

名も知らぬ遠き国より

 もう去年の話になってしまいましたが、愛知県の渥美半島に行ってきました。

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バクヤギク ( Carpobrotus cf. edulis ), 外来

撮影地:愛知県渥美半島 ( 2016. 7. )

 今回のお目当てのひとつ。渥美半島の先端部に定着しているらしいです。栽培されているような株も見られました。写真の花は小さなアリが入っていますが、昆虫に利用されることもあるんでしょうか。一応、ブルーデータブックあいち2012に従って " バクヤギク " としていますが、写真の株は明らかに花が小さいです ( C. edulis は花の直径が8~10 cm になるらしい )。

 C. edulis は同属他種と交雑することが示唆されており、交雑種は形態形質が多様になるらしい ( Albert, et al. 1997, Gallagher et al. 1997 ) です。また、ブルーデータブックには、単一系統のためか結実しないと書かれていますが、Suehs et al. ( 2004 ) は、C. edulis が自家受粉等により結実することを示唆しています。うーん、では、渥美半島に生えていたこの植物は何者なんでしょう。同属他種にも似たようなのはいるみたいなので、この写真だけでは、はっきりしたことは何も言えませんね。葉っぱの特徴とかもよく見ておけばよかった・・・

 

 ちなみに、同じく日本に帰化しているハマミズナ科の一種(Delosperma cooperi ?)もピンク色の花を付けますが、花弁の形や、花の中心部の色等が異なります。

参考 ↓

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おまけ

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ツルナ ( Tetragonia tetragonioides )

撮影地:愛知県渥美半島 ( 2016. 7. )

 バクヤギク等と同じく、ハマミズナ科の植物。日本では在来生物ってことでいい・・・のかな(調べてない)。浜辺に行くと、時々見つかります。渥美半島では普通種らしく、たくさん群落がありました。ちなみに、食べれます。

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帰化している方々と同じ科なのかっていうくらい、花は小さくて地味。

 

参考文献

Albert M. E. D' Antonio C. M. and Schierenbeck K. A. 1997, Hybridization and introgression in Carpobrotus spp. ( Aizoaceae ) in California.Ⅰ. Morphological evidence, American Journal of Botany, Vol.84 (8): 896-904.

Gallagher K. G. Schierenbeck K. A. and D' Antonio C. M. 1997, Hybridization and introgression in Carpobrotus spp. ( Aizoaceae ) in California Ⅱ. Allozyme evidence, American Journal of Botany, Vol.84 (8): 905-911.

Suehs C. M. Affre L. and Médail F. 2004, Invasion dynamics of two alien Carpobrotus ( Aizoaceae ) taxa on a Mediterranean island:Ⅱ. Reproductive strategies, Heredity, Vol.92 (6): 550-556.

瀧崎吉伸・芹沢俊介, 2012, バクヤギク, 愛知県編, ブルーデータブックあいち2012 付属資料編, p.133.

林 弥栄監修, 門田裕一 改訂版監修, 2013, 増補改訂新版 野に咲く花, p.294, 山と渓谷社.